V6の森田剛ってこんな人

こちらの記事で馬鹿みたいに散々森田さんについて語って、ジャニオタ以外の方にもたくさん反響をいただいて本当に光栄です。
馬鹿みたいに語ってから半年経ちますが、またら語らせてください。



森田さんが「あさイチ」や「A-Studio」に出ると知った日には、これは大変なことになる!命日だ!と思ってはいたものの、それらの想像をはるかに超えることとなった2016年5月27日。

昨日はテレビの前で森田さんを見て始終かわいい!と叫び続け、笑って笑って、泣いて泣いて泣いて、本当にジェットコースターに乗っているかのような1日だった。



これがV6の森田剛!と世界中に自慢したいと思った。



森田さんってファンじゃない人から見たらチャラチャラした兄ちゃんっていうイメージが未だにあると思う。聞くところによると、「ランチの女王」の修史役の印象が物凄く強いみたいで、ハマリ役だったしまさにそういうイメージみたいな。確かにある意味半分は正解だと思う。一匹狼で人と群れることが嫌い。良い歳して人見知りだしこれでもかってくらい照れ屋で滅多に本音を言わない。団体行動が得意ではないタイプなのは間違いない。だけど、そんな人が20年以上もグループの一員として5人の仲間と共にV6をやっている。これがもう全ての答えだと思う。


映画「ヒメアノ〜ル」の番宣でここ最近は一人でバラエティ番組に出演することも多く、出会って3秒で好き嫌いを決めることができるという森田さんは、「しゃべくり007」に出演した時にメンバーのことを「嫌い」だと発言して世間を若干ザワッとさせた。その中でも、井ノ原さんとの関係性について真面目に「話が合わない」と言い始め、翌日には大量にネットニュースになっていた。

その真相を聞き出そうと昨日のあさイチには歴代最高枚数の2000通以上が届き、そのうちの200通は井ノ原さんのことを「嫌い」と言った真相についてだった。井ノ原さんによると、しゃべくり007がOAされる当日はV6で収録をしていて、森田さんが井ノ原さんにニヤニヤしながら近づいて来て「今日テレビ見ないでね!」と言ってきたらしい。「嫌いだったら(あさイチに)来ませんよ」と言う森田さんに対して、有働さんが「今はどう思ってるんですか?」と聞くと少し考えてから「普通(笑)」と答えるシャイボーイ森田さん。「それが一番困るから!(笑)」と井ノ原さんが言うと、「今はもう好き嫌いの関係じゃないですから。尊敬してる人」とクールに答えた。有働さんに「どこを尊敬してるんですか?」と聞かれると「たくさんあり過ぎて言えないです」という森田さんに対し、井ノ原さんが「言わなくていいし(笑)、そんなに尊敬するところないでしょ(笑)」と言うと、森田さんは食い気味に「あります、あります。尊敬しないとグループもこんなに長くやってられないですからね」と真面目なトーンで答えた。V6のことも「ホームだから、みんな家族みたいだから甘えが出ちゃう」とはにかみながら言っていた。森田さんの口からそんな言葉が聞けるとは貴重だなと思わず泣きそうになった。

他の番組では照れ隠しで誤魔化したり思ってもないことを言っていたように見受けられたけど、あさイチでは素顔の森田さんを見ることができた気がした。それは、20年以上苦楽を共にしてきた井ノ原さんが隣にいたからだと思うと、グループの存在ってやっぱり特別なんだろうなとグッときた。



2010年に公演された「血は立ったまま眠っている」は、先日亡くなられた蜷川幸雄さん直々に「森田くんとやりたい」と言われ続け共演が実現した舞台だ。蜷川さんは記者会見で「森田くんって、ひねくれて隅っこにいるような印象があった。野ネズミのような。それが良かった。一を言えば百ぐらいは答えが返ってくる」と絶賛していた。その隣で森田さんは人見知り力120%を発揮しながら、ただただニコニコして蜷川さんや記者の目を見つめ、嬉しそうに頷いていた。

その映像があさイチで流れた時、森田さんの両目からは涙がボロボロと溢れた。涙は頬を伝い、鼻を何度もすするほど涙を流していた。そんな森田さんを隣で見ていた井ノ原さんは森田さんにスッとハンカチを渡し、映像が終わりカメラがスタジオに戻っても涙を流し続ける森田さんに一切触れることなく、いつもと同じように話を続けた。井ノ原さんの優しさも素敵だし、森田さんも人前で涙を見せるような人ではないので本当にびっくりしてしまった。蜷川さんが亡くなられた時にも森田さんは下記のようなコメントを発表していた。

「血は立ったまま眠っている」で、初めて御一緒させてもらった時、「やっと会えたね」と、優しく握手してくれました。舞台の初日前には、「他の人に何を言われても、俺が責任をとってやる 」と言ってくれました。だから舞台に立つ事が怖くなかったですし、この人の為にやりたいと思いました。「馬鹿野郎、変態」と言われながら、たくさんの愛情をいただきました。もう一回会いたかった。謹んでお悔やみを申し上げます。

「そうやって見てるからでは?」と言われるとそれまでなんだけど、蜷川さんと関わりがあったジャニーズタレントが発表したコメントの中でも、群を抜いて内容が濃く、関係ないのに私まで泣きそうになってしまった。だって、森田さんは今年の8月の舞台で、蜷川さん演出の「ビニールの城」の主演が決まっていて、また蜷川さんとのタッグを見れるんだなと、蜷川さんも森田さんもファンもみんな楽しみにしていた矢先の突然の出来事だ。「実感がわかないですよね・・・まだ稽古場に行ったら会える気がするし・・・」と溢れ出る涙をハンカチで拭き、声を震わせながら喋る森田さんを見て、森田さんにとって本当に大きな存在だったんだろうなと胸が締め付けられた。



しゃべくり007ではアイドルと俳優の割合は0:100だと言っていた。ファンに手は降らないしジロリと見るだけだと言っていたが、実際はとてもファンを大切にしてくれる人で、八重歯を覗かせながら満面の笑みで手も振ってくれるし、手をギュッと握ってくれることもある。「みんながいるから頑張れました。みんながいるから頑張ります」「V6のファンは最強です」「感覚的な表現しかできませんが、V6のファンは厚みが全然違う」「僕がみんなを幸せにします」「これからも一緒に歩いて行ってくれませんか?」「僕の人生の中にはファンのみんながいて、みんなの中にもV6がいて嬉しい」とストレートな気持ちを伝えてくれる人だ。ファンの前に立つ歌番組の収録直前には、「ここで全て出す!」と一人力強くつぶやいた。その言葉が私はとても嬉しかった。アリーナ規模のライブではなく、番組収録として集められたファンの200人程度でも、ファンの目の前に立つ一回一回全てに全力を注いでくれることがとても嬉しかった。20年以上アイドルをやっていても一切手を抜こうとしない。彼は間違いなく立派なアイドルだ。



つい最近まで公演していた滝沢歌舞伎2016に三宅さんが出演していたのだが、始まってすぐに三宅さんが足を骨折してしまった。普段ならメンバーの舞台もほとんど見に行かない森田さんが、三宅さんが骨折したという連絡を受けて誰よりも早く一番に駆けつけた。森田さんは三宅さんに会うなり「お前の踊りを見に来たんだから踊れよ」と真っ先に伝えたという。その言葉は三宅さんにとってとても大きな励みとなり、それまで控えていた演出も、森田さんが来た当日から元に戻って骨折しながらも三宅さんは踊っていたそうだ。「大丈夫か?」「無理すんな」ではなく、「お前の踊りを見に来たんだから踊れよ」はさすがに痺れる。こんな漫画みたいな展開ある???森田さんにしか絶対に言えない言葉だと思った。森田さんの言葉を受けて「あいつももしこうなったら絶対足がちぎれても踊るやつだから、『分かった』と思って、自分は本当にその言葉にエネルギーをもらって踊れた」とここまで三宅さんを思わせる森田さんって本当に凄いし、二人の絆、信頼関係は並大抵のものではないなと感動した。

この話を聞くと思い出すのが、2013年のOh!My!Goodness!のライブツアーのMCで、森田さんが「健とは14歳の頃からずーっと一緒で、普通は2〜3年離れたりするじゃないですか?でも、健とは仕事だから本当ずーっと一緒で、こいつ何なんだろう?こいつ俺の何なんだろう?こいつ俺が死んだらどう思うんだろう?」という自分が死んだ後の三宅さんのことを考える森田さん。森田さんが誕生日の日には0時になると一番に三宅さんからバースデーメールが毎年欠かさず来ていたのに、ある時を境目になくなってしまったことがあって、「一度始めたことは最後まで貫き通して欲しいから、俺が死ぬまで送ってもらわないと悲しいだろ!」という三宅さんへの素直な思い。「トニセンに向けて一言お願いします」と言われれば、「長生きしてね」と伝える森田さん。20周年の記念にV6で作詞作曲を手掛けた「〜此処から〜」という楽曲に、「いなくならないでね」という言葉をメンバーに宛て、森田さんの書いた歌詞は最終的に「此処からいなくならないで」と形を変え、最後のサビで正式な歌詞として採用された。恐らく楽曲名の「〜此処から〜」も「此処からいなくならないで」から取ったものだと思われる。過去には辛くて辞めたいと思うこともあったと言うが、「V6は自分だけの人生ではなくて、メンバーの人生も自分が背負っていると思っていたから簡単に辞めることは出来なかった」という自分の人生は他のメンバーの人生でもあるという森田さん。森田さんの発する言葉って本当にめちゃくちゃ重くて、自分でもよく分からないんだけど、絶対に聞き漏らしてはいけない気がする。



坂本さんが「剛は誰かが傷ついている時に、『大丈夫』を使わずに人を励ますことができる人。表には出さないけど凄く優し人」と去年言っていたけど、本当にそのまんま。本当に相手のことを考えているからこそ、時と場合によっては無責任と捉えられてしまうこともある「大丈夫」という便利な言葉を使わないんだと思った。

森田さんが去年岡田さんに伝えていた「俺は岡田の背負ってるものとかは分からないけど、V6にいる時くらいは何も考えずに笑ってて欲しい」と全オタクと岡田さんが泣いたこの言葉も全く同じだ。森田さんはその後も岡田さんに「岡田がグループに戻った時には安心できる空間を作ってあげたい」「もっと力抜いてもいいんだよ」「岡田が笑ってるとホッとする」等々伝えていて、馬鹿みたいに単純な感想だけどこの人本当にヤバイなと思った。しかし、そう言っていたかと思うと、岡田さんが誕生日プレゼントに「タブレットが欲しい」と森田さんにねだると、森田さんは「あいつ俺にねだる前に先に長野くんのとこに行ってるんですよ。先に俺のところに来てくれたら良かったに、全然可愛くない!無視ですよ、無視(笑)」と言っていたのが照れ隠しが丸見えで本当に面白い人だ。実質唯一の年下*1で「剛くん、剛くん!」って呼んで頼ってくれる岡田さんにそんなこと言われて嬉しくないわけないだろっていうようなことが多過ぎて、ツンとデレのギャップが本当に全人類のお手本では?と思うくらい素晴らしい。
 

ジャニーズタレントにジャニーズ事務所に入ったきっかけを聞くと、「母親が勝手に履歴書を送ったから」「姉が勝手に履歴書を送ったから」「芸能界に憧れていたから」というのはよく聞くが、森田さんがジャニーズ事務所に入ったきっかけは、「学校の友達も見飽きてきたから」だと言う。普通の人の感覚だと学校の友達を見飽きるという瞬間がそもそもないし、見飽きてきたからじゃあジャニーズに入ろうと思った人なんて森田さんしか聞いたことがない。最高にワイルドだし最高にかっこいいし最高に面白い。どこをどう切り取っても森田剛だ。幼少期の森田さんは、周りがみんな楽しく遊んでいる積み木が嫌いだったと言う。「どうせ壊れるんだから意味ねぇよ」と泣いていたそうだ。小さい時から森田剛森田剛だった。


人見知りで社交的でもないし、思っていることとは真逆のことを言ってしまうくらいシャイで、本音なんて滅多に言わないけど、本当は誰よりも深い愛情を持っている人。だから、20年経った今でもV6のセンターとして森田さんはそこに立ち続けているのだと思う。良くも悪くも森田さんの正直なところが誤解されがちで、そういったところが世間の森田さんのイメージとして定着することが私はとても嫌で、もったいないなと思っていたんだけど、本当の自分を知っているのはメンバーとファンだけで十分だと言わんばかりに、徹底して一切振る舞いを変えようとしない森田さんの飾らない生き方が私は大好きだ。

*1:学年で言うと上から森田→三宅→岡田の順だが、森田さんは早生まれのため三宅さんと年齢は同じで関係性も同等。